1学期の終業式を迎えました。コロナ禍の2類から5類への移行に伴う変化の中で、生徒のみなさんはよくがんばったと思います。ご協力いただいた保護者の方、地域の方、出身中学校の先生方、SC・SSW・CCの方、学校食堂の方、またゆったりカフェの方や学習支援員さん・介助員さんなどなど、本当にさまざまの支援者さんに大いに支えていただいておりますこと、深く感謝いたします。
終業式では、陸上部(大阪府大会5位:ハンマー投げ・棒高跳び)、コスモス(Wai Waiトーク)など部活動等や福井高校賞の表彰のほか、大阪府警から講師に来ていただき「高校生が巻き込まれる危ういこと」のお話を聞くことなどを行いました。
警察の方からは、高校生も巻き込まれている「薬物」「闇バイト」「性被害」などについてどのように誘われるのか、逃げられないようにされていくのかなどを詳しく伺いました。被害に巻き込まれるベースに「SNSの不適切な使用」があることも伺いました。「自分は大丈夫」はないです。SNSを安易に使わないこと。誘いに乗らないこと、会わないこと、どうぞよろしくお願いいたします。
校長からはアルバイトのことなどお話しました。現在、人手不足。高校生のみなさんにも多くのアルバイト先がありますが、「働きすぎ」「もうけすぎ」には注意のお話などしました。夏休み中は学期中より自由になる時間が多いので、いつもよりたくさん働けてアルバイト代もたくさんいただけます。それは良い経験にもなりありがたいことなのですが、そのお金を例えばゲームの課金など「いつでもしたくなること」に使ってしまうと、夏休み後、2学期が始まってもそれに使うお金が欲しくなって、無理なアルバイトを続けることになってしまいがちです。2学期が始まってもびっしりアルバイトでは、予習復習どころか最低限の宿題をする時間さえ無くなります。睡眠時間を削ってしまったら朝起きられないで遅刻する、授業中居眠りしてしまうなどにもつながり成績が急落する場合もあります。
例えば部活の道具や通学用の自転車等の購入を目標に、夏休み中いつもよりたくさんアルバイトをするのは良いことです。一方でそのような使い道がない場合には、広い意味で進路に使うために貯金してください。奨学金をあてにするだけでは進学できません。大学等への入学金などは奨学金が出るより前に必要になります。就職する場合でも、最初のお給料が出るより先に必要になるお金があります。仕事の服装や道具を準備したり、通勤定期を買ったり、そこそこの金額が必要です。それらについて、全部を保護者にお願いするのではなく、一部でも自分で準備しておきませんか。その時になって、保護者の方が必要なお金を全部出してくださるなら、また別の使い方もできます(たとえば卒業旅行などもありかと)。
夏休みと、またその先も有意義になる時間とお金の使い方を、どうぞよろしくお願いいたします。
そして何より、2学期、たくさんの楽しい話題を持って元気に登校してきてください。
校長